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知っておきたい労働基準法

そもそも労働基準法とは?

労働基準法というのは、事業者が労働者を雇って働かせるときに守るべきルールを示した法律のことです。
労働基準法は正社員だけに当てはまるものではなく、パートやアルバイトにも一定の条件を満たせば同じく適用されるものです。
もしこの法律に違反した状態で従業員を働かせた場合には、事業者に対して罰金や、場合によっては懲役刑が科せられることもあります。

さらにこの法律に基づいて、労働者は受けた被害に応じた損害賠償をすることができるようになります。
それだけ労働基準法というのは重要なもので、事業者も労働者もしっかりと覚えておくべきなのです。

労働基準法では、労働に関する幅広い条項が記されています。
代表的なものとしては、法定労働時間として週に何時間まで勤務させることができるか、有給休暇を条件を満たした人に与えるべきこと、残業をした場合どのくらいの割合で手当を出すべきかなどが決まっています。
さらに、従業員の年齢に応じた扱いや妊娠・子育てに関わる女性の保護なども盛り込まれていて、社会的に弱い立場になりがちな従業員を守るために役立っています。
こうした労働基準法に違反した場合、労働基準監督署というものが設けられていますので、そこに相談、通報することで事業者への改善が可能となります。

労働者が主張できる権利について

労働者、それがバイトであっても主張できる権利があると、明確に労働基準法で定めています。
たとえば有給休暇で、もちろん単発のバイトなどでは有給休暇は発生しませんが、一定の勤務条件を満たせばアルバイトも有給休暇を申請できます。
週に4日の勤務をしている場合、勤務開始から半年経ってから7日の有給休暇をもらえます。
もちろん、有給休暇を使った場合は普通に働いている時間分の給料をもらえます。

また、仕事に関係して発生した事故に巻き込まれた場合、災害補償を受ける権利もあります。
たとえば、作業中に上部から物が落下してきて怪我をした、通勤中に事故に遭ったというケースです。
こうしたケガにかかった医療費については、全額労働保険から支払われることになります。
労働保険を使わないと高額の医療費がかかることがありますので、正しい権利を主張して補償を受けましょう。

バイトでも労働基準法について理解しておくべき

このように、たとえアルバイトであっても、労働者としてしっかりとした権利を持っていて労働基準法によって保護されています。
知らないでいると、不当な扱いを受けてもそのままになってしまう恐れがあります。
そのため自分には関係ないと思わず、労働基準法について理解しておき、自分にどんな点が当てはまるのかを覚えておきましょう。